2012年11月9日金曜日

Beaujolais Nouveau 解禁を祝して♪


もうすぐ2012年のボジョレー・ヌーヴォー解禁日です。
11月の第3木曜日なので、今年は11月15日。
1週間後に迫った解禁日に向けて、今回はボジョレー・ヌーヴォー(新酒)のお話を少々。

大体なぜボジョレー・ヌーヴォーの解禁日が11月の第3木曜日なのか?

さかのぼる事200年ちょっと前・・・フランスのボジョレー地区での新酒は、ボトリングもせず樽ごと店などに運ばれ、地元民たちが今年の収穫を喜びながら楽しむワインでした。
季節を楽しむ日常酒ですね。

当時はフランス政府の取り決めで、すべてのワインの解禁日は12月15日。
でもボジョレーの新酒の美味しさを知っている地元民たちは、政府に大反発(笑)
なんとこの抗議が認められ、ボジョレーだけは早い出荷が正式に認められたんです。

フランスのどこよりも早く今年の新酒が楽しめるボジョレーは大人気、あっという間に世界へと広がっていきます。

ところが、ここで問題が。
早く出荷した方が売れる為、ボジョレーの生産者たちはこぞって先に出荷しようと競いだします。
中には未熟なブドウを使ったり添加物でごまかしたり・・・と早く出したいがための競争が始まり
粗悪なボジョレーが出回り、結果ボジョレーの評判は下がることに。

そこで、フランス政府はやはり解禁日を決めよう!と、聖人の日である11月15日に決まりました。さすがワイン王国フランスです。

ところがまたまた問題が。
ボジョレー・ヌーヴォーの出荷時期には大量のワインが出荷されます。
そこに欠かせないのは流通業者です。
・・・フランス人はオンとオフがきっちりしているのをご存知ですか?(笑)
普通の仕事のフランス人は日曜日なんて当然働きません。

11月15日が週末に当たってしまうと流通が滞ってしまうんですね。
そこで、11月の第3木曜日に変更となりました。
正式に決まったのは1985年の事です。

それから余談をひとつ。
ボジョレー・ヌーヴォーは解禁日の翌年8月31日以降は販売禁止なのを知っていますか?
ボジョレーの品種ガメイはアルコール分が低く、それが淡い鮮やかな発色のフルーティワインになります。
その一方で、単純で酸味が強く、長持ちしないという性質を合わせ持っています。
樽の中で熟成し、長期貯蔵するという事には向いていません。

何より、ボジョレー・ヌーヴォーは特殊な醸造法(マセラシオン・カルボニック)で作られます。
約1ヶ月程度で早々と熟成させるんです。

ボジョレー・ヌーヴォーの飲みごろは~半年です。
だからこそ、販売禁止のルールがあるのだと思います。
厳密にはフランスでの法律なので、日本ではあまり影響ないと思いますが。
それでも美味しく飲めないという点では、やはり早く飲んでしまった方がイイでしょうね♪

ボジョレー・ヌーヴォー解禁を祝して、うさぎではボジョレー・ヌーヴォー飲み放題コースを
始めます。
通常の飲み放題は2時間で2,000円。
ワイン(赤・白)、生ビール、他各種・・・ですが、この赤ワインがボジョレー・ヌーヴォーです!
ご予約制です。数に限りがございますのでお早めにどうぞ♪